高い声を出すためにミックスボイスを練習し始める人がほとんどでしょう。
練習を続けていくと、『地声と裏声が繋がらない』という状況に陥る時があります。
そういった状況を打破する為の考え方と、裏声ハミングの参考音源です。
全音域、裏声をベースにして発声する
歌う際の発声として、低音域は『地声(話し声)』で、高音域は『裏声』で出そうとすると、必ず中間地点付近の音で【換声点】が生まれます。
つまり、地声と裏声が繋がらない部分です。
この【換声点】を克服するためには、低音域も『裏声』で発声する必要があります。
裏声を地声のように聴こえさせる【鼻腔共鳴】
裏声を地声のように聴こえさせるために、闇雲に『裏声を鍛える』事をしても、それはただのファルセット(太い裏声)になるだけです。
裏声を地声のようにするためには、声を鼻に響かせる必要があります。それが【鼻腔共鳴】です。
裏声ハミングをする事で感覚を掴む練習になります。
裏声ハミングも、ただハミングすればいい訳ではない
裏声でハミングをすると言っても、上記同様に闇雲に発声するだけではいけません。裏声ハミングにもコツがあります。
それは『ノイズ感(エッジ感)』を出すことです。感じると言っても良いです。
まず、参考音源を聴いて頂きましょう。
ファルセットによる裏声ハミング
多くの場合、裏声ハミングと聞くと、▲このような発声になりがちです。
ただ、このファルセットによる裏声ハミングでは、いつまで経ってもミックスボイスにはなりません。
また、このような発声の場合、▼以下の画像のような感覚になります。
ファルセットによる裏声ハミングのイメージ図
では、次に裏声を地声のような強さに近づけるための参考音源です。
ノイズ感(エッジ感)のある裏声ハミング
この声の中に、ジリジリとした「蚊の羽音」の様なノイズが鳴っています。
そのノイズ感(エッジ感)が地声のような響きに聴こえさせる種です。
また、ノイジーな裏声ハミングをしている時の感覚は▼コチラの画像のような感覚で発声しています。
ノイズ感(エッジ感)のある裏声ハミングのイメージ図
鼻の奥の方で感じられるまで練習して下さい。
エッジ感は喉ではなく、鼻で出す
2chの掲示板でエッジボイスのことが取り上げられているのを見たことがあります。
ただ、あそこに載っているエッジボイスは喉でエッジ感を出すと勘違いされている方が多いです。
エッジ感は喉ではなく鼻で出すものです。
また、上記の【ノイズ感(エッジ感)のある裏声ハミング】を『声帯閉鎖の練習』として練習メニューとして取り入れているサイトもあるようです。
地声音域(チェスト音域)もノイジーな裏声ハミングの感覚
地声で発声している低音域でも、【ノイズ感(エッジ感)のある裏声ハミング】の感覚で発声していきます。
地声音域も裏声をベースにした発声をすることで、『地声と裏声が繋がらない』という状態を無くすことが可能です。
【『地声 → 裏声』にスムーズにチェンジする】という考えも止めたほうがいいでしょう。
この『チェンジ』という考えを持って練習しても良いのは、「もともとある程度のミックスボイスができていた人」に通用する考えです。
もともと出来た人は、地声(話し声)がミックスボイス化している場合があります。
なので『チェンジ』の考えは大抵の方には当てはまりません。
以上。
では、また。